■ボトルネックはNTT東西

背景には日本特有の問題が潜む。データはNTT東日本やNTT西日本など回線事業者と、
ネット接続事業者(ISP)の両者の設備を経由する。両者をつなぐ接続装置の投資は基本的
に回線事業者が担う。

ボトルネックは7割弱の光回線シェアを握るNTT東西の接続装置だ。定額料金のため利用者数
の増加に応じて接続装置を増やしているが、今は契約の伸びが鈍化。一方で通信量が急増し、
投資が追いついていない。NTT東の山口肇征設備企画部担当部長は「データ量が今の勢いで
伸び続けると、いつか事業として限界がくる懸念がある」と語る。