農水省によると、18年で最も被害額が多かったのは、愛媛県でのミカン畑の土砂崩れや、広島県でため池の決壊などが発生した7月の西日本豪雨関連で、合計3306億円。被害の内訳をみると農作物が295億円、ため池を含む農業用施設や農地は1405億円、林野関連は1585億円だった。
9月の北海道地震は停電で生乳の冷却や運搬ができずに大量廃棄が起き、被害は合計で1144億円。畜産を含む農作物は84億円、農業用施設や農地は579億円、林が大規模崩壊した林野関連が475億円だった。
9月の台風21号は442億円。特に強風によって31道府県で計約4万棟もの農業用ハウスに倒壊などの被害が出た。また9月末から10月にかけて日本列島を縦断した台風24号は616億円で、静岡県や鹿児島県などで農業用ハウスが飛ばされるなどの被害があった。
18年の自然災害による最終的な被害額について、農水省の担当者は「被害も大きく、確定にはなお時間がかかる」としている。〔共同〕
2019/2/4 10:29
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40850150U9A200C1CR0000/
