農林水産省は11日、節分の時期に店頭に並ぶ恵方巻きについて、需要に見合った販売をするよう業界団体に要請した。1〜2月にコンビニエンスストアやスーパーで大量の恵方巻きが店に並ぶが、多くの売れ残りが発生し食品の廃棄につながる問題が指摘されていた。食品資源を有効に活用する観点から、予約販売の徹底などの取り組みを小売店に求めた。

日本チェーンストア協会や日本フランチャイズチェーン協会など7団体に要請書を発出した。恵方巻きは販売競争の過熱で材料が多めに発注されたり、需要を上回る量が生産されたりし、食品廃棄につながるといった問題が生じていた。

農水省は要請で、大量生産の見直しをチラシで消費者に伝えた兵庫県のスーパーの事例も紹介。各小売店で食品廃棄を避ける取り組みを促す。

2019/1/11 13:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39900900R10C19A1EA4000/