ゆうちょ銀行が新規参入する個人向け無担保融資をめぐり、予定していたスルガ銀行との提携を中止する方向で検討していることが7日、分かった。スルガ銀の不正融資問題を受けた措置で、無担保融資の開始時期は当初想定した4月から遅れそうだ。

 ゆうちょ銀の新規事業は「口座貸越サービス」と呼ばれ、現金の引き出しや公共料金の引き落としの際の残高不足分を貸し付ける。顧客は使い道を限定せずに、50万円を上限として借り入れることができるようになる。

 超低金利で資金運用が難しい中、ゆうちょ銀は収益強化に向けた柱の一つに位置付ける。貸し倒れに備え、スルガ銀が持つ保証業務のノウハウを活用する計画だった。

 スルガ銀は不正融資問題で、金融庁から4月12日までの一部業務停止命令を受けている。
https://www.sankei.com/economy/news/190107/ecn1901070024-n1.html