メガネの田中(広島市中区)は4月、毎月一定の料金を払うことでメガネを掛け替えられる定額制サービスを始める。洋服など様々な業界で「サブスクリプション」(定額制)サービスが広がる中、メガネチェーンでは全国初の取り組みで、新規需要の開拓を狙う。

 定額制サービスは「なりたい自分になる」という考え方から「ニナル」と名付け、同社が展開する全国116店で導入。利用者は月額2100円で、数百種類の中からメガネかサングラスを1本選べる。3年間の契約期間中、フレーム3本、レンズ3組をそれぞれ交換できるという。

 対象のフレームは、高価格帯とされる3万円台を中心にそろえ、毎回新品を用意する。レンズも交換の度に視力を合わせる。子供向けに、フレームやレンズの交換が無制限のサービス(月1800円)も同時に開始する。

 同社の調査では、メガネを選ぶ際に色や形にこだわりたい人が多いものの、実際の購入時は無難なデザインや従来と同じタイプを選ぶ人が多いという。担当者は「今までにないデザインのメガネを選び、新年度の学校や職場を新たなイメージで迎えてほしい」とPRしている。

2019年01月06日 12時34分
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190104-OYT1T50108.html