米スターバックスコーヒーのケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は8日、日本で2021年末までに2割増となる1700店舗を目指す計画を明らかにした。宅配サービス「ウーバーイーツ」の利用やLINEとの提携も進める考えも示した。日本市場について「過去のよさを尊重するだけでなく、大胆なイノベーションを実現していきたい」と話した。

現在、スターバックスの日本での店舗数は1397店舗(9月末時点)で、今後は年100店で店舗展開を進める計画だ。足元でも90店前後の出店を進めてきたが従来より出店ペースを加速する。11月9日からは米ウーバーテクノロジーズのウーバーイーツを使った宅配サービスを東京都心の3店舗で試験導入し、今後2年で対応店舗を拡大する。

LINEと19年上半期に業務提携を進め、日本市場でキャッシュレス決済などの分野で協業する。ジョンソンCEOは「小売業界には破壊的な変化が訪れている。物理的な店舗からモバイルへの展開はその1つ。店舗を守りながら、市場の変化に合わせて変革を進めていきたい」と話した。
2018/11/8 12:44
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37511250Y8A101C1000000/