NECは2018年10月19日、カーナビゲーションシステムや業務用ビデオカメラなどを手掛けるJVCケンウッドが基幹系システムと情報系システムを、NECのクラウド基盤サービスとNECのデータセンターに移行したと発表した。2018年7月から本格稼働しているという。

会計や調達、CAD(コンピュータによる設計)、EDI(電子データ交換)といった基幹系システムの物理サーバー群を、旧データセンターからNECの神奈川データセンターに移した。グループウエアや社内ポータル用システムは旧クラウド環境から、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」に仮想サーバー単位で移行した。

移行プロジェクトは移行前の調査や準備、移行作業などを4カ月間で完了させた。移行対象の物理サーバーやネットワーク機器は合計約300台。これを2日間の業務停止期間のうちに仮想サーバーとともに移行し終えたという。一連の移行でJVCケンウッドはBCP(事業継続計画)に関する体制を強化したり、運用管理コストを50%削減したりできたという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3675180022102018000000/