【ニューヨーク=中山修志】カナダの航空機大手ボンバルディアは21日までに、旅客機の認証に関する情報を不正利用したとして三菱重工業傘下の航空機メーカー、三菱航空機(愛知県豊山町)を米シアトルの連邦地裁に提訴した。米紙シアトル・タイムズなどが報じた。

https://www.nikkei.com/content/pic/20181022/96958A9F889DE1E4E5E7E3E4E0E2E0E0E3E2E0E2E3EA979394E2E2E2-DSXMZO3675187022102018000001-PB1-1.jpg
米ワシントン州のグラントカウンティ国際空港上空を飛行するMRJ(6月)=共同

ボンバルディアは三菱航空機が小型ジェット機「MRJ」の認証取得にあたり、ボンバルディアの元従業員を通じて不正入手した機密情報を流用したと主張している。

ボンバルディアの訴状によると、三菱航空機と協力メーカーの米エアロテックは、ボンバルディアの小型機「Cシリーズ」の開発に携わった複数の従業員を採用。元従業員のメールなどから機密情報を得たという。

三菱航空機は「訴状の詳細を検討し、ボンバルディアの主張に根拠がないことをしかるべき場で主張したい」とコメントしている。

2018/10/22 11:08
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36751620S8A021C1EAF000/