日本産業機械工業会(東京・港)が11日発表した8月の産業機械受注額は、前年同月比15.6%減の3498億8400万円だった。大型プラントの受注がなく反動減で外需(輸出)が大きく落ち込んだ。内需(国内)は堅調で、業種別でも官公需を除く全ての業種が前年比プラスになるなど全体としては底堅い受注環境が続いている。

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三菱重工コンプレッサのエチレンプラント用コンプレッサー

内需は5.0%増の2608億9000万円。外需を示す加盟する主要約70社の輸出契約高は49.7%減の786億2700万円だった。機種別では金額の大きいボイラー・原動機は大型プラント案件の受注がなかったことから39.4%減の949億8600万円と大きく落ち込み、全体を押し下げた。化学機械(冷凍機械を含む)は前年同月と同水準だった。

業種別では、電力を中心とする非製造業が23.5%増の929億4600万円と好調。製造業もプラスを確保した。官公需は17.9%減の400億4300万円だった。2018年4〜8月までの5カ月間の累計では、官公需を除く全ての業種で増加、外需も前年を上回って推移している。

2018/10/11 12:30
日本経済新聞
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