【シリコンバレー=佐藤浩実】米グーグルは9日、スマートフォンなどに使う基本ソフト(OS)「アンドロイド」の提供方法について欧州連合(EU)の欧州委員会が43億4千万ユーロ(約5600億円)の制裁金を命じたことを不服として、EU司法裁判所に提訴した。法廷での決着には数年かかる見込みだ。

欧州委がEU競争法(独占禁止法)違反を理由にグーグルに制裁金を科したのは今年7月。スマートフォン用OSで9割近いシェアを利用して、検索アプリと閲覧ソフトを抱き合わせで搭載するよう求めたことを問題視した。43億4千万ユーロは欧州委による単独企業への制裁金としては過去最高の金額にあたる。グーグルは当初から提訴の意向を示していた。
2018/10/10 10:22
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36300440Q8A011C1EAF000/