調査は6月30日、スタンバイに掲載されている正社員の求人情報のうち、プログラミング言語が含まれる案件の提示年収の中央値を集計した。

 1位のGoは米Googleが開発したコンパイル言語で、C言語の置き換えとして、コンテナ型仮想化環境の「Docker」の開発などに採用されている。国内の求人数は、2017年に比べて1.9倍に増加しており、さらなる注目が予想されるとビズリーチは分析している。

 2位には、17年の平均年収ランキングで1位だった「Scala」がランクイン。年収中央値はGoと同額の600万円ながら、最大年収が1300万円のため1位をGoに譲った。ScalaはJava仮想マシン上で動作する関数型言語。米Twitterや米LinkedInで利用されている。高い需要に対し扱える人材が少なく、年収が高い傾向にあるという。

 3位以下は「Python」(575万1000円)、「Kotlin」(575万円)、「TypeScript」(575万円)、「R」(574万8000円)、「Ruby」(550万円)、「Swift」(550万円)、「Perl」(525万円)、「C」(525万円)と続く。

 5位のTypeScriptは米Microsoftが開発する、JavaScriptを拡張したプログラミング言語。静的型付け言語のため、堅牢なコードを記述できるのが特徴。17年の平均年収ランキングでは、9位にJavaScriptが入った一方TypeScriptは圏外だったのに対し、今回のランキングではJavaScriptが圏外、TypeScriptがランクインと逆転した。

求人検索エンジン「スタンバイ」を運営するビズリーチは8月7日、日本国内でのプログラミング言語別の年収ランキング(提示年収の中央値)を発表した。1位は「Go」で中央値600万円、最大1600万円だった。
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