北海道東部沖の太平洋でサンマ流し網漁が始まり、釧路港で10日、全国に先駆けて初水揚げがあった。釧路市漁協によると、地方卸売市場での初競りで1キロ3万3千円の値が付き、2016年の2万9千円を上回って過去最高だった。

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釧路港に初水揚げされたサンマ(10日午前、北海道釧路市)=共同

 同漁協などによると、初日の水揚げ量は昨年の約2500キロより少ない約700キロ。えりも町の漁師、大山健太さん(31)は「昨年より身も小さい。また漁に出るが、期待はできない」と険しい表情だった。

 釧路魚市場の青木一哉課長代理は「庶民には出せない値段になってきている。水揚げが増え、安く提供できれば」と話した。

 100トン以上の大型船も操業する主力の棒受け網漁は8月中旬から本格化する。〔共同〕

2018/7/10 14:51
日本経済新聞
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