酒蔵浸水、「獺祭」製造中止…30万本廃棄検討

 日本酒「獺祭」で知られる旭酒造(山口県岩国市)は9日、大雨で酒蔵が浸水被害を受け、製造を中止したと発表した。

 再開には少なくとも約2か月かかり、損害は約15億円に上る見込みという。

 同社によると、酒蔵を兼ねた地上12階建ての本社ビルの1階部分が、高さ約70センチまで床上浸水し、送電線が切れるなどして停電が続いている。
 一升瓶で約30万本分の獺祭を醸造中だったが、停電で温度管理などができなくなったことから廃棄を検討中で、今後、約60万本分の製造にも影響が出る可能性があるという。

 この日、記者会見を開いた桜井一宏社長(41)は「スタッフと協力して、できるだけ早く復旧させたい」と話した。

Yomiuri Online 2018年7月9日 17時36分
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180709-OYT1T50040.html