先進国で失業率が下がっているのに、賃金がなかなか上がらない。背景にあるのが、人手不足が足かせとなって経済の活力が落ちる供給側の要因だ。企業は成長への期待を失えば、賃上げをためらう。人手不足の壁を乗り越えるには、生産性を高める施策が一段と重要になる。

 景気回復が9年を超えた米国。中央銀行の米連邦準備理事会(FRB)で、賃金が論争の的になっている。「企業は原材料の値上がりへの対応を優先し、賃上げを後…
2018/7/8 1:31
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32740710X00C18A7SHA000/