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大企業・ベンチャー等の規模に関係なくAI関連の事業で成功する際に抑えるべきこと

@AIを商売の種にする場合は、それが既存の非AIまたは、既存のAIサービスより良くなくてはならない
Aさらに同業者よりも素早く短期間で実装し、提供するサービスの反応速度は同業他社と遜色ないか最速でなければならない
B実装するための手間と技術の難易度が高くエントリーできるプレーヤーが限定されること(自社独自だけでは不十分)

※ソーシャルのような山師向けの鉱脈であっても@とAの条件を満たさなければ、短期間で退場させられる

@は既存の非AI/AIサービスよりも良くなければ誰も金を出すことはないから当然だが、意外に理解していない人間が多い

既存のものより良いということは、Amazonの機械学習プラットフォームやGoogleのDeep Mindが 提供する(であろう)サービスを入れ替えられるはずだ
シリコンバレーから次々と湧き出てくるベンチャー(資金力は米VCが上)にいる競合者に先んじてサービスを提供できて当然

競合相手に勝つ能力がなく諦めてニッチを狙う戦略もあるが、それが広義の意味でGoogle、Microsoft、その他(大小関係なく)米ベンチャー等のハッカーが
運営する事業・業種にオーバラップするなら、持続成長性がないので短期エグジット向けに過ぎず、中長期的な成長エンジンにはならない
実際、一時的に成功しても、そのあと米企業が総取りするパターンが繰り返されている

米YahooのようにGoogleを下請けで使えば良い等と舐めた考えを持つ企業は淘汰される。これはIBMとマイクロソフトの関係にも言える

Aは同じサービスがあれば、ユーザーは早いもの(さらにできれば安定しているもの)を使う

詰まるところAIはソフトウェアとハードウェアの混合に過ぎない、他社比較でのサービスの速さはソフトウェアに左右される

相対的な実行速度を追求するには元Googleのソフトウェアエンジニアや、元Appleのソフトウェアエンジニア、
Intel/AMD/NVIDIA出身の半導体設計エンジニアの混合チームであったり、スタンフォードCS-PhDの技術者と伍して戦えるだけの技術力を日頃磨いてないと難しい

サービスを提供する企業のコアシステムの最適化は社内でやるしかなく稼働中のアーキテクチャ変更は難しいため創業期または第二創業期にハッカーがいることが必要

Bは厳しそうに聞こえるが、実際は競争力の源がチャラい一過性のものではなく、経営者が有能なハッカーなら自然と条件が満たされることが多い

留意すべき点

・ソフトウェア系の人材は企業内で育成するのは不可能、全てのハッカーは独学・努力・修養(独学と合わせてCS学部に入っているほうが良い)から生まれ、大抵の場合は幼少時よりプログラミングを嗜んでいる

ハッカーの履歴を見ると早ければ小学生、遅くとも高校生の段階でプログラミングを始めているのが多いが普遍的な原理ではない
海外の大学・大学院では学業も忙しく、趣味がハッキングのような人間が大成する傾向がある。ハッカーが大学を中退する理由は時間の制約が大きい

・ソフトウェアにおける技術力は属人的なものであり、属人性を排除した結果、組織から分化できない個人にはそれを得ることはできない

企業内でソフトウェア技術を学ぶというアイデアは完全なナンセンス

就業中に金をもらって学ぶのは簡単そうに聞こえるが、いつまで待てば分からない育成のために社員を仕事をさせずに遊ばせておけば、他の社員に不満をおこし、それが社内のモラルや文化退廃を引き起こす
結局業務が与えられ、ものになる前に潰される

属人的ということは趣味の領域でもあるということで、余暇の合間(又は失業中・未就業期間等のギャップイヤー)に自己の責任で能力を育成していくしかない

今の会社でソフトウェアの開発力が身につかないなら職を辞して自己研鑽をする時間をつくるぐらいでないとモノにはならない
(スキルを極めるためにデイジョブを辞めるという決断はどこかでしないといけない)

成功したスタートアップのソフトウェアには数年間の無就業期間やギャップイヤー中にコードされたものが多くある