移民はどこの国でもセンシティブな問題だが、外国人が犯罪や無秩序を持ち込むと懸念する市民が多い日本では特にそうだ。それなのに、ナショナリストで中道右派のリーダーである安倍晋三首相は先週、外国人の単純労働者を2025年までに50万人受け入れる決断をした。それはなぜか。

 一言で言えば人口動態だ。日本は出生率の低い状態がずっと続いており、昨年は1.43だった。このため、労働力人口は2000年以降で13%減った。有効求人倍率は1.59倍で、企業は従業員の確保に悲鳴をあげている。4月の完全失業率は2.5%と、...

https://jp.wsj.com/articles/SB10619724222342013566304584299564059843106