6月の第3日曜日は「父の日」。母の日に比べ、あまり盛り上がっていないようです。インターネット通販の「ヤフーショッピング」が20〜30代の男女(有効回答数740人)に行ったインターネット調査によると、「今年父の日にギフトを贈る」人は46%と半数を割りました。母の日に「贈る」と答えた人は6割だったことを考えると、父の存在感は薄いのかもしれません。

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「何ももらえない」父の嘆き
 父の日に何ももらえないお父さんの心中をうかがわせる投稿が、掲示板サイト「発言小町」にありました。「父の日は何も無い我が家」と投稿した「ゼロ」さんは、大学生の子ども2人を持つお父さん。「毎年、母の日には子どもたちが夕食を作ったり、妻にプレゼントを渡したりしてますが、父の日には何もありません」と嘆いています。「妻子を養うため」に遅くまで働いているのに報われないので、「毎年父の日になると、妻や子どもたちの態度に疑問を持ち、 誰のためにこんなに働いているのか、自問自答してしまいます」とつづっています。「ゼロ」さんが子どものときには、母親と一緒に父にプレゼントを渡したそうで、その違いが「ゼロ」さんの心を傷つけているようです。

発言小町では「黙っていては理解されません。自己主張しなければ」(ハンドルネーム・フロンティアさん)といったアドバイスや、父の日のプレゼントは「ネクタイ」や「お酒」といった「地味な印象」のものが多く、印象が薄くなりがちといった声がありました。

 では、なぜ父の日にギフトを贈らないのか、前述のヤフーショッピングの調査では、子ども側に贈らない理由も尋ねています。

1位 何を贈れば良いか分からない……
2位 面倒だから
3位 離れて暮らしているから
4位 お金がないから
5位 恥ずかしいから

 父親とプレゼントのやり取りには、お互いに照れがあるのでしょうか。父親が何が好き分からない、といった親子のコミュニケーションの薄さも背景にあるかもしれません。

 そこで、ヤフーショッピングでは、20〜69歳の子どもがいる父親391人に「父の日に何をしてほしいですか?」という質問も投げかけたところ、回答は次のようになりました。

1位 感謝の言葉をかけてもらう
2位 手紙をもらう
3位 プレゼントをもらう
4位 一緒に家でゆっくり過ごす
5位 一緒に食事やお酒を楽しむ という結果に。
 物よりも、日ごろの感謝へのねぎらいが一番のプレゼントなのかもしれません。

 同社では、そんな父の日を盛り上げるために「#セルフ父の日」を提案。豪華な海鮮など、家族みんなが喜ぶ品を自分で注文しておいて、父が自ら「一緒に過ごす時間と感謝の言葉をもらいにいく」という涙ぐましい作戦用の「お父さん特価商品」をそろえたそうです。みなさんは父の日をどう過ごしますか?
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