米アップルが、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などを使って、仮想通貨の獲得手段の一つである「マイニング(採掘)」を行うことを禁止したことが11日、分かった。マイニングは大量の電力を消費し、スマホの電池の消耗を早めることが理由とみられる。

アップルが同日までに、同社製端末のアプリ開発者向け指針を改定した。指針では「アプリは、そこに表示される広告も含め、アプリと関係のない処理を行ってはいけない」とした。具体例として「仮想通貨のマイニング」を挙げた。

マイニングは膨大な計算が必要なため、多数のコンピューターを使って行われる。大量の電力消費は、世界の地球温暖化対策の動きに逆行しているとの見方も出ている。

指針ではほかに、企業が独自に仮想通貨を発行する資金調達手法「新規仮想通貨公開(ICO)」に関連するアプリも銀行などに限定するなど、厳格化した。(共同)
2018.6.12 06:24
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180612/mcb1806120624022-n1.htm