求人情報大手のリクルートジョブズが15日発表した三大都市圏(首都圏・東海・関西)の4月のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月比1.9%(19円)高い1021円だった。小売りや飲食業を中心に、5月の大型連休前に時給を引き上げて人手を確保する動きが広がった。

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サービス業の現場では人手不足が深刻だ(アルバイト・パートの求人案内)

 販売・サービス系の職種は前年同月比2.4%(24円)高の1009円と大幅に上昇した。同社が掲載企業275社を対象に行ったアンケートでは、大型連休前に時給引き上げなどのアルバイト採用強化策をとると答えた企業が77%に上った。

 地域別では首都圏が同1.7%(18円)高の1062円、東海が2.1%(20円)高の964円、関西は2.8%(27円)高の989円だった。

 同業大手のパーソルキャリア(東京・千代田)が同日まとめた全国の4月のアルバイト・パートの募集時平均時給は前年比4.0%(40円)高い1037円だった。

 時給引き上げに加え、前倒しで人手を確保する動きも広がっている。中元商戦に向けた配達員などの採用を「例年より1カ月早く4月から始める企業が目立った」(アルバイト求人サイト「an」の川合恵太編集長)。

2018/5/15 13:10
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30515210V10C18A5QM8000/