>>858
元々、RISCなんて言葉は要らなかったんだよ。チップの進化の過程で自然に到達する
手法だったんだから。技術の進歩によって人類の幸福に貢献するより、商売宣伝によって
自らの福利に貢献することを望んだ人間によって唱えられたプロパガンダだもの。
まあ、彼らは目的を果たし、後々こんな片隅にも小火を引き起こすほどの影響は与える事となった。

CPUの命令セットとしては算術命令、論理命令、ロードストア命令、分岐命令ぐらいのものが
在れば概ね要が足りる。だから初期、命令の数は多くなかった。論理回路の設計も手作業で
やっていたくらいだからそんなに複雑にできなかったし。
しかし、CPUに、より複雑なことをさせるようになると、多数の命令を組み合わせて機能を実現
するより、命令一発で目的を達する方がいいと思い始めるのは道理。アドレッシングモードの
多様化、メモリ保護管理など機能の増加に伴って命令セットは急速に膨らんでいった。高機能を
簡単にプログラムでき、高速に動作する(多数の命令を組み合わせて機能を実現すると遅くなるでしょ)
ようにCPUアーキテクチャは進化して来ていた。
一方、半導体の製造技術の進化によりチップのクロック周波数も順調に上がってきていた。
複雑化し設計が難しくなり、チップ面積も増えてきたこれまでの方針を続けるよりも
回路を単純化し、高クロックに頼ってCPUを回しても、そん色ない速度を実現できることが見えてきた。
そして、商売っ気のあるやつがこれにRISCと名付け、これまでのCPUであるCISCなんて時代遅れだと
吠え始めた。
長くなったので続きは別レスで。