ヤマダ電機の業績が苦戦している。13日、2018年3月期の連結業績は、最終的なもうけを示す純利益が前の期に比べ16%減の290億円になったと発表した。従来は36%増の470億円を計画しており、一転して最終減益になる。家電製品の在庫圧縮で採算が悪化した。仕入れ減少で大量購入によるスケールメリットが薄れ、仕入れ価格も上昇した。

 売上高は1%増の1兆5730億円と、280億円引き下げた。家電需要は堅調だったものの、旧型品を中心に薄型テレビや冷蔵庫など家電の在庫が増えていた。値引き販売による利益率の低下に加え、仕入れ減少でメーカーからの仕入れ価格が上昇した。

 本業のもうけを示す営業利益は34%減の380億円と、計画より366億円下方修正した。子会社で住宅販売を手掛けるヤマダ・エスバイエルホームの業績も不振で、住宅展示場などで減損損失を計上した。

 最終減益の見通しとなり、18年3月期の年間配当は前期比横ばいの13円と、従来計画から5円減らす。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29368720T10C18A4EA6000/