スマートフォンでは敵なしのAppleですが、実はPC市場でも確固たる地位を占めています。しかもライバルはスマートフォン市場と同様、Samsungです。

Appleがシェア・信頼度で他社を圧倒
2017年のアメリカPC市場で、Appleのシェアは20.7%となり、2位であるHP(Hewlett-Packard)の19.8%、3位であるDELLの16.4%を抑え、1位に輝いています(IDC調べ)。しかし、Appleがトップに輝くのは市場シェアだけではありません。

コンピューターの修理を請け負う企業RESCUECOMによると、AppleのPCは消費者からの信頼度が非常に高いそうです。市場に出回っているコンピューターの数と、当該ブランドの製品が修理に持ち込まれる数をもとに算出した「信頼度スコア」では、Appleが665でA+と、他メーカーを大きく引き離しています。また、この信頼度スコアで注目したいのが、270である2位のSamsungです。
https://iphone-mania.jp/wp-content/uploads/2018/03/07de9f00920f995e50f5ccf0e52b28f5-e1520938067200.png

RESCUECOMによれば、Samsungは市場シェアは6.2%と控えめながら、「ArtPC PULSE」など、デザイン性とパワフルさを兼ね備えたマシンで注目を集めているそうです。もっとも、このArtPCについては、AppleのMac Proにそっくりでは、という声も少なからず聞こえてきます。

DELLやHPに残された課題
一方で、高い市場シェアを獲得しているものの、信頼度スコアが低いのがDELLやHPです。

とくにDELLについては、利益を最大化することに重点を置いており、デザインを改善することよりも、安く仕上げることを優先している傾向があるように見える、とRESCUECOMは述べています。また、同じコンピュータにもかかわらず、構成パーツが異なったりすることも、信頼度スコアが低くなってしまう原因であるとのことです。

タブレットやスマートフォン市場の隆盛に伴ってPC市場が縮小傾向にあるなか、メーカーは単に古いデザインの製品を出すだけでなく、リサーチや研究に精を出すべきではないか、とRESCUECOMは考察しています。だとすれば、AppleやSamsungといった技術力と革新性に富んだハイエンド・スマートフォンを矢継ぎ早に送り出してきたメーカーが存在感を集めるのは、自然な流れなのかも知れません。
https://iphone-mania.jp/news-205725/