■タイ投資委員会(BOI) 2017年の国外からの直接投資申請額は、前の年比12%増の2826億バーツ(約9900億円)だったと発表した。このうち日本からの投資は2.5倍の1330億バーツ。全体の47%を占め、伸びをけん引した。

 申請件数は7%減の818件だった。タイへの投資がもっとも多かったのは日本で、シンガポール(403億バーツ)、中国(275億バーツ)が続いた。前年から急速に投資を拡大したのは4位に付けた米国だ。17年の投資額は16年の3.8倍にあたる200億バーツ。前の年より順位を5つ上げた。

 タイ政府は次世代自動車やロボット、バイオ燃料など10の重点産業について投資を推進している。2月1日にはこれらの産業で働く外国人専門家や投資家を対象に「スマートビザ」の発行を受け付け、タイでの滞在要件を緩和する予定で、外資の呼び込みにさらに力を入れる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26468420S8A200C1FFE000/