データセンター運営のデータドック(長岡市)は22日、雪をサーバーの冷却に使う「新潟・長岡データセンター」(同)の開所式を開いた。冷却に雪と外気を併用し、同規模のデータセンターと比べ電気代などのコストを約4割削減できる。クラウドサービスなどの拡大でデータセンターの需要は高まるとみられ、施設の拡張も計画している。

同日、公開した第1期棟は2階建ての耐震・免震構造で延べ床面積は約5400平方メートル。サーバーなどを収めるラックを500台設置できる。投資額は60億円。冬にためた雪を夏場にサーバーなどの機器の冷却に使い、消費電力を抑える。サーバーから排出される熱を生かす植物工場も併設する。

 1500台のラックを備える第2期棟の建設も視野に入れる。投資額は約100億円で2021年3月期中の完成を見込む。

 19年3月期に売上高20億円を目指し、さらに第二期棟を満床にして80億円に増やす計画。宇佐美浩一社長は「高画質の映像配信などでデータセンター活用を提案し事業を拡大したい」と話す。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25993400S8A120C1L21000/