大手バイクメーカーのヤマハ発動機は、国内で販売しているバイク、9モデルの燃費について、誤ってカタログやホームページに実際よりもいい燃費を記載していたと発表しました。会社側は、担当者のミスで、意図的に燃費をよく見せようとしたわけではないと説明しています。
これはヤマハ発動機が、19日、東京都内で記者会見をして発表しました。

それによりますと国内で販売している9モデルのバイクについて、カタログやホームページに実際とは異なる燃費を記載していたということです。

記載が誤っていたのは国に届け出る燃費データとは別に、会社がユーザー向けに自主的に公表している発進や加速などを考慮に入れた日頃の使用時に近い燃費のデータです。

いずれも本来、記載すべき正しい数値よりもいい燃費が記載され、たとえば1リットル当たり52.2キロとすべきところを55.5キロとしていました。

会社側は、燃費を意図的によく見せようとしたのではなくカタログなどを作る担当者のミスで開発段階の燃費試験の結果を誤って記載してしまったと説明しています。

誤ったカタログなどで販売されたバイクは、先月末の時点で2万7048台ありますが、会社側は補償などはしないとしています。

齋藤順三上席執行役員は記者会見で「お客さまに誤った情報を提供し、大変申し訳ありません。再発防止を徹底していきます」と述べてミスを陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180119/k10011294591000.html