0001みつを ★
2018/01/15(月) 03:27:40.55ID:CAP_USER2018年1月14日 / 06:04 / 13時間前更新
Jamie McGeever
[ロンドン 9日 ロイター] - 米国と英国は利上げ局面にあり、欧州中央銀行(ECB)は資産買い入れの減額に乗り出しつつある。日銀でさえ、将来どこかの時点で緩和を縮小することを示唆している。
こうした環境を背景に、今年は世界的に金融政策が金融危機以降で最も引き締め的になるだろう。
だが物価調整後の実質借り入れコストは歴史的にみてなお低く、恐らく危険なほどの低水準にある。先進国の実質金利は2016年10月からマイナスで推移しており、しばらく同様の状況が続く見通しだ。
これは投資家の耳には心地よく響く。実質ベースの短期金利や債券利回りがマイナスであることは、幅広い金融環境を緩和的に保ち、資産価格を押し上げる上で大きな役割を持っているからにほかならない。
ゴールドマン・サックスによると、米国の金融環境は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを開始した2015年12月当時よりも今の方が緩和的になっている。
FRBが過去2年間で5回利上げしたにもかかわらず、米国の実質金利は引き続きマイナス圏にある。物価指標として何を用いるかにもよるが、実質金利は最も低くてマイナス0.5%と推測される。
一般的な認識と異なり、G4の中央銀行が受け持つ国・地域では日本の実質金利が最も高い。英国の10年国債の実質利回りは、過去6年の最低圏付近にある。
借り入れコストの実質マイナス化は、既に活況を呈している金融市場をさらに後押しし、債券相場の下値を限定的にするとともに、社債利回りスプレッドのタイト化を維持し、株価を連日の高値更新へと導いている。
それでも国際決済銀行(BIS)によると、実質利回りと比較した株価は「特に割高」なわけではない。金融危機以後に実質利回りが下がり続けたため、S&P総合500種の2.5%近辺という配当利回りでもまだ投資家には魅力が残っている。
為替レートも、名目ではなく実質ベースの金利や利回りを通して見るべきだ。そうすれば日銀が大規模緩和を続行しているのになぜ円が底堅いのか、あるいは英国が利上げ局面に入ってもどうしてポンドは依然として2016年の国民投票以降で10%強下がった地点にあるのか理解する上で役立つ。
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