半導体メモリー事業の売却や6千億円の巨額増資により、経営再建へ一歩を踏み出した東芝。140年の歴史を持ち、日本を代表する名門企業はなぜ未曽有の危機に陥ったのか。当時の経営判断や対応策をもとに改めて検証する。第1部は名門崩壊を決定づけた「原子力暴走」を追う。

「買収した後にデューデリジェンス(リスクの査定)をやることになってました」。2016年11月、都内で開いた東芝の社内イベント。リスクの大きい…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25464370Z00C18A1TJ2000/