職場において、仕事のスキルが「技術点」だとしたら、差し入れのスキルは「芸術点」といえます。上手な差し入れは、職場での評価を一転させるチャンスです。今回は差し入れのお作法について考えます。

職場男性の残念な差し入れチョイスには、次の3つが多いようです。

1. 名物のお菓子
2. 差し入れにオススメと評判のお菓子
3. テレビやネットで話題のお菓子
なぜ以上の3つの差し入れがまずいのか、見ていきましょう。

まず、名物のお菓子は男性にもっとも多いチョイスかもしれません。出張や旅行など、どこかに出掛けたので現地の名産お菓子を買ってくるパターンです。つまり、差し入れイコール「お土産」なのです。そのため必然的に差し入れ頻度が下がり、たまの差し入れも駅などで急いで選んだ物が多く、的外れになっているのではないでしょうか。これではいつまで経っても差し入れ本来の効果を得るのは難しいでしょう。

次に、評判のお菓子です。これは「味がいい」「取り分けなくていいから食べやすい」といった、差し入れにあるべき「機能」を満たすチョイスといえます。差し入れとして及第点ではありますが、減点要素がないだけで女性のテンションを上げるほどのパンチはありません。

最後に、話題のお菓子についてですが、女性から「あ、コレ知ってます。話題になってますよね」という反応は得られるかもしれません。ただ、それで終わりです。女性に対し「流行への感度の高さ」はアピールできるものの、話題性だけでは女性のテンションは上がりません。

では何を選べばいいのか

話題性と機能(味、食べやすさ)を評価軸に差し入れを買ってくる。そつのない仕事ぶりで技術点は高いかもしれませんが、女子のテンションを上げる演出が考慮されていなければ、芸術点はロースコア。では芸術点を上げるために気をつけるべきポイントとは何なのでしょうか。

女性へのヒアリングを通して、女性受けのいい差し入れには、以下の3つの特徴があることがわかりました。

1. シーズン
2. ビジュアル
3. 渡すタイミング
なぜこの3つが重要なのか、解説していきます。

1.シーズン

ここでいうシーズンには、「イベント」と「季節性」の2種類があります。クリスマスやバレンタインといったイベント系お菓子は女性からの支持が高いです。ただし、シーズン真っただ中ではインパクトゼロ。クリスマス当日にクリスマスにちなんだ差し入れをしても埋没するだけです。少なくともシーズンの2〜3週間前に差し入れすると「あ、もうすぐクリスマスですね♪」と女性が感じてくれます。
以下ソース
http://toyokeizai.net/articles/-/195555