デロイトトーマツコンサルティングは10月17日、デジタルメディアの利用実態調査結果を発表した。ニュース・情報を取得する際に利用するメディアはいずれの世代でも「テレビ(ニュース番組)」がトップとなり、「テレビ離れ」の加速が指摘される中、いまだテレビの影響力は大きいことが分かった。

 その一方で、2番目に利用するメディアには世代ごとに違いが。14〜19歳はSNS、20〜50歳はニュースポータルサイトなどのアグリゲーター(Yahoo!ニュース、スマートニュースなど)、高年齢層(51歳以上)が新聞という結果だった。

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 こうした情報取得チャネルの世代間の差は、端末機器の保有状況や有料サービスの契約状況とも密接に関連がありそうだ。

 薄型テレビの保有率は全ての世代で80%を超え、34歳以上では9割超と、こうした保有率の高さがテレビの影響力を維持している。ただ、14〜19歳はテレビ保有率83%に対し、スマートフォン保有率が84%とわずかに上回った(家庭における保有状況のため、14〜19歳では同居の親世代の購買に影響を受けている場合がある)。この世代のSNSの影響力の強さに反映されているといえそうだ。

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 反面、50歳以下の新聞購読率は4割を下回っており、新聞が10〜40代に対して情報取得メディアとしての力を失いつつあることを示している。2014年の調査と比べると、新聞の占める割合は全世代で低くなっており、「新聞離れ」が加速していることがうかがえる。
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