「今度こそ、真の夜明けが近い」。日銀の中曽宏副総裁が5日、ロンドンの講演で強気の経済論を唱えた。労働市場の改革が進むのとともに、生産性が改善していくことを強調。物価上昇圧力は「かなりの確度で高まっていく」とした。副総裁の任期満了まで半年弱。物価目標の達成は想定以上にハードルが高かったが、その環境は十分に整ったと自信を深めている。

 中曽氏が使った「夜明け」という言葉には少し深い意味合いがある。白川…


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22125650R11C17A0ENK000/