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国税庁が28日発表した2016年分の民間給与実態統計調査によると、1年を通して働いても年収が200万円以下のワーキングプア(働く貧困層)は1132・3万人と前年の1130・8万人から1・5万人増加しました。ワーキングプアが1100万人を超えるのは4年連続です。一方、2500万円超(区分最上位)の給与所得者は2年連続で増加し、16年分では12万人となりました。格差拡大が顕著です。

 第2次安倍晋三政権が発足した12年末以降、貧困層が急増しました。とりわけ賃金水準が低い非正規雇用の増加が、貧困層の増加に拍車をかけています。

 平均年収を雇用形態別にみると、正規雇用の486万9000円に対し、非正規雇用は172万1000円でした。その差は314万8000円で4年連続で格差が拡大しています。

 性別でみると男性の521万1000円に対し、女性は279万7000円と53・7%の額にとどまりました。
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