クレムナの予言 ミタール・タラビッチ(抜粋)

人間の魂は悪魔にのっとられるのではない。もっと悪いものにのっとられるのだ。

その頃の人間の信じているものには真実などいっさいないのに、自分たちの信じる幻想こそが
真実だと思い込むのである。

ここ(セルビア)でも世界の他の地域と同様だ。人々はきれいな空気を嫌い、神々しいさわやかさと
美しさは、人間が作った上下関係の階層関係の中で見えなくなってしまう。

しかも、これは誰かから強制されてこのようになるわけではないのだ。
人間は自分の自由意思からこうしたことを行うのだ。

その時代には、多くの数字が書かれた本を読んだり、あるいは書いたりする者たちが、もっともよく
物事を知っていると考えられる。これらの教育のある者たちは、自分の人生を計算に基づいて送ろうとし
数値の命ずるままに行動する。こうした人々の中にも悪人と善人が存在する。

悪人は悪行を平気で行う。たとえば、空気や水、そして河川や土地を汚染し、このため人々はさまざまな
病気で死ぬようになる。善人で賢いものたちは、数字から導かれた努力にはなんの価値もなく、それはただ
世界を破壊するだけであることを悟るようになり、数字に答えを見いだすのではなく、瞑想を通して真実を
発見しようとする。

人は瞑想すると神の知恵に近付いていく。しかし、時はすでに遅い。悪意をもつものたちが全世界を荒らし
回っており、巨大な数の人々が死に始めるからである。

人々は都市から逃げ出し、田舎に避難する。人々は十字が三つ並んだ山を探す。

その中では人々は生きていくことができる。
その中に逃げ込んだものたちは、自分も家族も救うことができる。