「ノンアルコールビール」がオフィスでも休憩時間などに飲まれるようになっているとして、専用の自動販売機を設置するなど、各メーカーが生産を増やす動きが広がっています。
このうち、サントリービールは、ノンアルコールビールだけを扱う専用の自動販売機を開発しました。

大手各社が出しているノンアルコールビールはアルコール分を含まない清涼飲料水ですが、ビールのような味わいで、最近では企業のオフィスなどで昼食や休憩時間に飲む人も増えているということです。

このため、サントリーではことし中に専用の販売機をオフィスビルなどに500台設置する計画で、ノンアルコールビールの生産も去年より増やす方針です。サントリービールブランド戦略部の伊戸隆二課長は「販売機を設置した会社では、会議が行き詰まったときに気分転換で飲むなど、ノンアルコールビールを飲む機会が広がってきている」と話しています。

このほか、需要が最も多い今月と来月で、キリンビールが主力商品の生産を当初の計画の2倍に増やすほか、アサヒビールも去年の同じ時期より2割増やします。

ビール業界では、酒の行き過ぎた安売りに歯止めをかけるため酒税法などが改正された影響で、本業のビールの販売数量が落ち込んでいるだけに、好調なノンアルコールビールの分野でも競争が激しくなりそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170716/k10011061101000.html