睡眠時間は日本人の欲しいものNo.1だ。博報堂生活総合研究所発表「2017年に力を入れたいこと」第1位は「睡眠・休息」(82.6%)。同研究所の「生活定点調査」によれば、「増やしたい時間」は昨年初めて「睡眠時間」が「趣味にかける時間」を上回った。

 厚労省「国民健康・栄養調査」によれば、日本人の平均睡眠時間は2015年時点で「6時間未満」が4割。三橋さんによれば6時間未満というのは「非常に短い」。6時間を切ると脳機能が低下して日中の活動に支障をきたすため、健康のためには7時間前後がよいという。

 『睡眠とメンタルヘルス』(ゆまに書房)によれば、睡眠時間は夏がとくに短い。夏は夜明けが早く、蒸し暑く寝苦しい。睡眠時間が短く、睡眠の質も悪化するのが夏だという。

 良い睡眠がとれないと次のような悪影響があるという。

■睡眠不足の悪影響
・集中力が下がる
・記憶力が落ちる
・ミスが増える
・事故が増える
・疲労感が増える
・病気のリスクが上がる
・幸福感が下がる
・肌あれ・くすみ
・老化が進む

 このほか、食欲ホルモンも増えるため太りやすくなってしまう、カップルは寝不足になるとケンカしやすいという研究もあるという。睡眠不足がつづくと脳がうつ症状に近い状態になることもあるそうだ。おそろしい。

 睡眠不足は経済損失にもつながるという。米ランド研究所(RAND Corporation)によれば、日本の睡眠不足による経済損失は1380億ドル(約15兆円)、GDP比では先進国ワースト1位の2.92%。睡眠不足が産業事故につながるものとして損失額を見積もっているそうだ。
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以下ソース
http://ascii.jp/elem/000/001/513/1513490/