>>34 続き

その事件、平成に入ってから大阪市の道徳教材にもなったよ。今は知らないけど。
父親の転勤で大阪の中学校へ通ってたときに習った。
ただし、道徳というより青森のおじさんを嘲るような取り扱いだった。
教材は大阪新聞の記事とコラムで、教師が読むだけ読んでから
「はー、ほーでっか、と。ほな皆で意見言うてや」といいかげんに投げ、出た意見は
アホかー、とか、どんくさい百姓が悪いんちゃう?とか、試食してええ書いとったんやろとか
そんなのばっかりで、結論は「百姓が悪い」。

俺の番になったとき「青森の人にも隙や落ち度はあったかもしれないけど、勝手に取るのはよくないと思う」と言ったら
なんやおまえ、百姓の味方するんか、ああ?とか、おのれも百姓やろ、死んだ方がええんちゃう?とヤジが飛び
しまいにクラス全員が「ひゃくしょー! チャチャチャ ひゃくしょー! チャチャチャ」の大合唱。
どんどんエキサイトして「こらよそもん、土下座せえや」「そうやそうや、土下座して詫びんかい!」と暴力的になり、取り囲んで袋叩きにされそうになった。
その時教師が止めに入ったんで助かったけど、「まあまあ自分ら、たいがいにしとき」となだめただけで叱る様子もなかった。

大阪はこういう土地柄なんだという印象を強く持った出来事だったよ。