「2年以内に超大型タンカーの20%が廃棄され、規模の経済のためにタンカーを買い続けなければならない」

石油掘削専門会社の「シードリル(Seadrill)」のオーナーであり、「ノルウェーの海運王」と呼ばれるジョン・フレドリクセン氏は、30万トン級の超大型石油タンカー(VLCC)の買い入れに今後20億ドル(約2267億円)以上を投資すると明らかにした。先月初め、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙とインタビューを行った。VLCC保有量1位から4位に押され、攻撃的投資計画を表明した。

グローバル造船業が長いトンネルから抜け出して回復期に入っている。1980年代に建造された老朽化したタンカーの交替時期の到来などで船舶需要が増えているからだ。韓国造船3社は、このような雰囲気の中でことし上半期の受注シェアで世界1位となるものと期待されている。

3日、グローバル造船・海運調査機関である「クラークソン」によると、ことし1月〜6月28日の韓国造船会社の受注量は256万CGT(標準貨物船換算トン数)で、前年同期より2倍以上増えた。この期間に韓国は世界で最も多い34%のシェアを占めた。中国が6月末、受注量を増やして終盤に逆転される可能性はある。韓国が中国の追い上げを振り切れば、2012年以来5年で1位を奪還することになる。

受注戦の先鋒には現代重工業グループが立っている。現代重工業・現代三湖(サムホ)重工業・現代尾浦(ミポ)造船3社はことし上半期に72隻を受注した。金額では42億ドル。ことしの年間受注目標額(75億ドル)の56%を達成した。72隻のうち60隻がタンカーだった。

サムスン重工業も同期間に13隻を受注した。受注額は48億ドルで、現代重工業グループよりも多い。金額が高い海洋プラント2隻を受注したからだ。サムスン重工業は先月末、2隻のシャトルタンカーを2億6000ドルでさらに受注した。大宇(テウ)造船海洋も7隻、金額では7億7000万ドルの船舶を受注した。

特に、VLCCは韓国3社が掌握している。上半期における世界の発注量27隻のうち現代重工業グループが14隻を占めており、サムスン重工業・大宇造船はそれぞれ8隻と5隻を確保した。液化天然ガス(LNG)運搬船も上半期の発注12隻のうち韓国造船会社が10隻を受注した。

サムスン重工業関係者は「石油価格の低下と東南アジアにおける石油精製プラントの建設などにより、昨年下半期からタンカー発注が大きく増えたのが受注改善の原因」と説明した。

◆STX造船の更生手続き終了=STX造船海洋も会社更生手続きを終結させ、正常営業に入る。ソウル更生裁判所更生3部(首席部長裁判官、チョン・ジュンヨン)は「STX造船海洋が昨年11月11日、更生計画を認可して以降予定されていた返済金額を全部返済し、ことし返済予定の更生債権も一部早期返済した。更生計画の実行に支障があると認められる資料がない」と明らかにした。

STX造船海洋は今年4月に更生手続きを始めて以来、初めて1万1000トン級のタンカーを4隻を受注し、5月にはSTXフランスを売却するなど更生計画を履行してきた。STX造船海洋はその間、グローバル営業に多くの制約を受けてきたが、更生手続きの終了によってグローバル営業がより順調になる見込みだ。
http://japanese.joins.com/article/827/230827.html