観光庁の田村明比古長官は19日の記者会見で、今年の訪日外国人数が今月13日に1000万人を超えたことを明らかにした。
航空各社の国際線拡充や大型クルーズ船の寄港数増加もあり、アジアなどからの訪日客数が拡大。
1000万人の大台乗せは、昨年(6月5日)より20日以上早い過去最速のペースとなった。
 政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年に、訪日客を4000万人まで増やす目標を掲げており、
田村長官は「道半ばだが堅調に推移している」と述べた。
 日本政府観光局が19日に発表した1〜4月の訪日外国人数(推計値)は、前年同期比16.4%増の911万6000人。
国・地域別では、韓国が30.8%増の226万8200人でトップ、以下中国が9.6%増の217万7500人、台湾が4.7%増の144万6900人と続いた。
香港や米国、タイからの客足も順調に伸びた。
 ただ、中国や台湾からの訪日客は昨年に比べて伸び率が鈍化している。田村長官は「欧州との誘致競争激化がある」と説明した上で、
「訪日リピーターを飽きさせない(官民の)努力が必要だ」と語った。
 同時に発表された4月の訪日客数は前年同月比23.9%増の257万8900人。単月ベースでこれまで最高だった昨年7月の229万6400人を大きく上回った。
前年は3月末だったキリスト教圏のイースター休暇が今年は4月になり、欧米やオーストラリアからの客足が増えた。(2017/05/19-19:17)

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