【ベルリン=石川潤】ドイツ銀行が銀行の自己勘定取引を規制するボルカー・ルールの順守に問題があったなどとして、米連邦準備理事会(FRB)から1億5660万ドル(約170億円)の制裁金を求められた。FRBが20日発表した。

 制裁金は外国為替市場での不健全な行為に対して1億3690万ドル、ボルカー・ルールを順守する体制が十分でなかったことに対して1970万ドル科される。ボルカー・ルールに関して多額の制裁金を科されるのは初めてとみられ、ドイツ銀行は管理体制の改善などを求められた。

 外為市場では、ドイツ銀行のトレーダーが競合相手と持ち高に関する情報を交換するなどしていたという。ドイツ銀行がこうした行為を十分把握することができなかったことが問題とされた。


2017/4/21 19:53
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H6Q_R20C17A4FF8000/