[東京 21日 ロイター] - パナソニック(6752.T)は21日、パナホーム(1924.T)株式を公開買い付け(TOB)すると発表した。公表していた株式交換による完全子会社化は撤回した。

買い付け価格は1株1200円。21日終値1031円を16%上回る。買い付け期間は4月28日から6月13日まで。全株の取得を目指す。買い付け総額は923億円。

パナソニックは変更の理由について、税制面やパナソニック株の希薄化を防止できる点などを挙げた。

パナソニックの広報担当者はTOBに変更したことについて「パナソニックを除く、パナホーム株主の利益にも最大限配慮した」と指摘。「プレミアムの一定の上乗せを行った価格で公開買い付けを行うことが、パナホーム株主の理解・賛同を得ることにもつながる」と説明した。

撤回した株式交換による完全子会社化をめぐっては、パナホームの価値が正確に反映されていないとの指摘が一部の海外ファンドから上がっていた。

*内容を追加しました。

(志田義寧)

2017年 4月 21日 7:25 PM JST
http://jp.reuters.com/article/panasonic-panahome-tob-idJPKBN17N125