【ワシントン=小雲規生】タカタの欠陥エアバッグ問題をめぐり、ホンダは19日、リコール(回収・無償修理)修理を行った後の車両でエアバッグの破裂事故があったことを明らかにした。リコール修理後に行われた別の修理で欠陥エアバッグが取り付けられたとみられ、問題対応の難しさが浮き彫りになった。

 ホンダによると、3月にネバダ州で起きたホンダ車の事故でタカタ製エアバッグが破裂し、運転車が首にけがを負った。このホンダ車は2015年1月にリコール修理を受けていたが、同年4月に起きた全損事故後の修理で今回破裂した欠陥エアバッグが使用されたとみられる。

 米国では廃車から回収したエアバッグなどの中古部品が修理関連市場で流通していおり、ホンダは「ホンダ系列ではない修理業者が何らかのルートで欠陥エアバッグを入手した」とみている。ホンダは欠陥エアバッグの流通防止のため、これまで自主的に約6万個を中古部品業者などから買い取ってきたという。

2017.4.20 08:20
http://www.sankei.com/economy/news/170420/ecn1704200004-n1.html