ギンザシックスは、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ・フロントリテイリングなどが運営。地上13階、地下6階建てで、高級ブランドや雑貨などを扱う241店舗が出店。芸術分野の品ぞろえを充実させた「銀座 蔦屋書店」などもテナントとして誘致した。
百貨店の形態を捨て、専門店が集積する施設に衣替えしたのが特徴。「脱百貨店」の象徴とも言えるギンザシックスの販売動向は、小売業界の今後を占う意味でも注目される。
銀座地区では昨年春、数寄屋橋交差点付近に大型商業施設「東急プラザ銀座」が開業。今年3月には旧プランタン銀座を全面改装した「マロニエゲート銀座」がオープンし、家具大手のニトリなど人気店を核に集客を強めている。
一方、新施設開業を迎え撃つ老舗の松屋銀座店は、強みであるブランド化粧品のラインアップ強化などで顧客を確保する方針。松屋の秋田正紀社長はライバル店の動向について「銀座エリアの集客力が高まることが想定され、我々にとってもフォローの風になる」と強気の姿勢だ。
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