2018年01月25日

武田薬品 siRNA核酸医薬 新規DDS開発

 武田薬品工業・イノベーティブバイオロジー研究所の研究グループは、siRNA核酸医薬品の新規ドラックデリバリーシステム(DDS)技術として、
抗体のFabドメインをリガンド分子(標的指向性分子)として直接結合させた修飾siRNAを開発した。
抗CD71抗体のFabドメインと結合した修飾siRNAで、マウスに投与したところ、
肝臓への反応を回避しながら、心臓や骨格筋での高いノックダウン活性を実現できた。
全身投与したsiRNAが肝臓以外の臓器のみで効果を示した事例はこれまで報告されていないという。
今後、創薬ツールとしての活用を視野に入れている。