【リターンライダー事故増加】ホントの原因は!?
https://news.yahoo.co.jp/byline/sagawakentaro/20150310-00043708/

約20年前、1996年の二輪免許制度の改正によって大型二輪免許が教習所で
取得できるようになった。その背景には大型バイクを主力商品に据えた海外
メーカーによる外圧があったとされるが、それは政治的な話なのでここでは
言及はしない。問題は免許制度改正が及ぼした影響である。それ以前は、
大型二輪を取るためには免許センターで一発試験に合格する必要があった。
いわゆる「限定解除」である。そのため、大型二輪を目指すライダーは皆必死で
腕を磨き、安全運転の基本を体に叩き込んだ。つまり、昔は“ナナハンライダー"に
代表されるように大型二輪に乗れること自体がステータスであり、その資格を許された
というプライドを持っていた。結果として、それが危険な因子を持った未熟なライダーを
高性能バイクから遠ざけるフィルターとしても機能していたのだが・・・。

私も長く二輪専門誌の編集に携わってきたが、肌感覚として今のリターンライダー
ブームは96年のその時を起点に始まったような気がしてならない。昨今のリターン
ライダーによる事故の増加も無縁とは言えないのではないか。そもそもリターンと
一緒くたにされている中高年ライダー層の中には、実はそれが初バイク体験という
熟年ビギナーも多く含まれている。