こんなショボい金額なんだから満額呑めよ

春闘ベア要求 九電9000円、JR九州1万円 九州主要企業労組
2024/2/29 11:14

 大企業に大幅賃上げの動きが広がっている
 2024年春闘で、九州主要企業の労働組合が会社側に要求書を提出した。物価高騰や人材確保の観点から、昨年に引き続き賃金を底上げするベースアップ(ベア)を求めている。【まとめ・植田憲尚】



 九州電力の労組は、東日本大震災後に経営が悪化して以来、最高の要求額となるベア9000円(昨年要求額3000円)、ボーナス4・97カ月(4・22カ月)分を求めた。九電は経営を圧迫していた火力発電の燃料価格が下落し、原子力発電所の稼働が増えて燃料費が減ったため、24年3月期は過去最高益を予想している。労組幹部は「物価上昇による組合員の生活水準の維持向上が理由。人材確保や人への投資が必要」と話している。

 鉄道各社の労組も、物価高や人材確保の観点から昨年以上の待遇改善を求めている。JR九州の労組は、ベア1万円(3000円)を含む月額5%以上(3%)の賃上げ、夏のボーナス3カ月分(2・8カ月分)を要求。西日本鉄道の労組もベア1万4600円(9900円)、月額は昨年同様2%増とした。