電源調達調整費とは何か
電源調達調整費は、卸電力取引所での電力の取引価格を、契約者が支払う電気代に転嫁する仕組みです。
卸電力取引所から購入する電力は価格の変動が大きく、時に大幅に高騰するため新電力にとって経営の重大なリスクとなっていました。
電源調達調整費を導入することで、電力取引価格の高騰を電気代に転嫁することが可能です。

ほとんどの大手電力・新電力では「燃料費調整制度」を採用しています。
電源調達調整費を採用している新電力も、燃料費調整制度をあわせて採用しているところがあります。

電力取引価格は電力需給によっても値動きするため、燃料費調整より電源調達調整費の方が価格の幅(ボラティリティ)が大きいと言えます。
会社によって電源調達調整費の計算方法は異なり、卸電力取引所の取引価格の平均値を取る以外の方法で計算するプランもあります。

電源調達調整費が「危ない」理由 電気代が高額になる恐れがある
昨今、電力取引価格の高騰が相次いでいます。
例えば2021年1月の取引価格66.53円、追加請求基準値を15円、使用量を300kWhとした場合、電源調達調整費は1ヶ月で7728円となります。電気代本体価格とほぼ同額の電源調達調整費が発生することになります。
価格高騰がひと度起きればむしろデメリットに転換するのが電源調達調整費のリスクでありデメリットです。

電源調達調整費を導入している新電力の一覧  一部プランのみ採用している新電力も含みます。
ハルエネでんき
エフエネ
おトクでんき
香川電力
千葉電力
兵庫電力
ネクシィーズ電力
アルファ電力
ナチュラルでんき(エナネス)
Eneでんき
グランデータ
アンビットエナジー
ゼロからでんき(TEPCOライフサービス)
ジニーエナジー
https://power-hikaku.info/column/dengenhi.php