新電力のF―Power(エフパワー、東京都港区)が24日、会社更生手続きの開始を東京地裁に申請し、受理されたと発表した。この冬の寒波で卸電力市場価格が高騰し、経営が行き詰まった。
 東京商工リサーチによると、負債総額は243億円。電力価格高騰では初の倒産という。エフパワーは2018年4月には電力販売量で新電力1位だったが、20年11月には17位に落ち込んでいた。
 エフパワーはスポンサーを探し、再建を目指す。顧客への電力供給に支障はないとしている。09年設立で、全国規模で電力小売り事業を手がける。