シン・エナジー、特高・高圧4月撤退/切替期間に顧客負担増も
2022/03/03 1面
 大手商社が資本参加する中堅新電力のシン・エナジー(神戸市、乾正博社長)が
4月末をめどに、特別高圧・高圧分野の小売事業から撤退することがわかった。
切り替え猶予期間に、顧客の負担増となるルール改定を行うため波紋を呼びそうだ。
撤退の要因は、昨秋から続く日本卸電力取引所(JEPX)のスポット価格高騰と、
4月以降の相対電源を十分に確保できないこと。新電力の経営環境は厳しさを増し
ており、撤退する新電力が続く可能性もある。
 シン・エナジーは2015年から、特高・高圧の小売事業に参入し、現在の顧客数
は特高が数件、高圧が数千件。21年10月時点の販売電力量ランキングでは、特高
43位(444万5千キロワット時)、高圧が23位(8881万キロワット時)で
、三井物産が2割弱を出資している。