親会社への“反骨”が招いた危機

「大野さんの胸奥に、親会社を見返してやろうとう反骨心があったことは容易に想像できる」
 というのも、大野は15年当時、中電の営業畑の実力者として次期社長候補に挙がっていたが、社長の水野明久が進める公的管理下の東京電力との包括提携に反発、水野路線を継承する勝野哲(現会長)に敗れた経緯があるからだ。守旧派のレッテルを貼られたままトーエネックへ転じた大野が、向こう傷を恐れない電気工事会社で筋悪のメガソーラーへ手を出したとしても不思議はないだろう。