これは架空の国JAPANの架空のガス会社Nガスってところのお話です。

そのガス会社は想定よりも実際の利益が悪く、株主にどう説明しようかと大変困っていました。

ある時、悪い役員の一人が「そうだ!ガスの使用量が減ったなら値上げしてしまえばイーブンじゃないか!10人が10円で使っていたものが、5人になっても20円にしちまえば同じ100円だろ。俺って頭いいな。」ってな具合で会議で提案をしました。

株主に頭の上がらない社長は、「IT化を全面に押し出し、オペレーションや経費をカットしガス料金が安い(嘘)というブランドで騙してきた当社だが、仕方ない。その案、採用!」

こうして値上げをされた客は、「今月から90円値上げだって、家は20m3使ってるから1800円も値上げでシャワーも浴びられないし、料理も作れないし、子供のおむつも買えないわ...困ったわね...」

社員からは「ふざけんなよ、くそ上層部共が!あいつらが勝手に値上げしたせーで、客は他社に行くわクレームの嵐だわ、現場が大混乱で新規どころじゃねーよ!何の責任も取らねーくせにくそハゲ共が!!」

こうして架空の国のNというガス会社のお客さんは減り、社員は減り、経費も減り、給料も減り、業績も悪化して、それを補うために更にガス料金があがりましたとさ。