結局は、リスク (ハザード * 発生確率) 対 ベネフィット比に落ちていくと思います。
電気がなかったら?アラブの春が激化して石油燃料の価格がもし暴騰していたらどうなっていたか?そんな話でしかありません。

さて、最終処分場の話なのですが、まず100万年をターゲットとした放射能減衰は想定されていません。
燃料である元の濃縮前のウラン鉱脈程度の地層くらいになれば十分に健康被害のない領域になるので、10万年あればよいとの考えです。
実際には、2,000年程度で一気に扱いやすいレベルまで放射能は低下しますが、
高レベル放射性廃棄物なので万が一地震が来て漏洩してしまっては管理すべき汚染された体積が増えてしまいます。

そのため、地層処分のような、最悪のケースにおいても10万年表出しない場所の選定や、埋めっぱなしではなく取り出せるようにするべきかで議論がなされています。
しかし、福島第一と女川との対比にみられるように (泊の再稼働問題もそうだけど)、過去の災害に頼っての推定精度は少しずつですが進んでいるので、
性急に高レベル放射性廃棄物の地層処分を急ぐのではなく、100年程度は原発立地地点のような安全性の高い場所で保管したほうがよいのではないかと思います。

何であれ、石油燃料も核燃料も50年後には枯渇しはじめるので、高効率化を早め、再エネや核融合のような研究に注力するべき時期だと思いますよ。